サブスクリプション・マーケティング――モノが売れない時代の顧客との関わり方(アン・H・ジャンザー (著), 小巻靖子 (翻訳))
ソフトウェアはクラウドサービスを利用。DVDは買わずにネット配信を視聴。情報収集のため定額の有料アプリを使い、食品の定期購入や衣服のレンタルも・・・。あらゆる分野で今、「サブスクリプション(定額制・従量課金、継続課金)」のサービスを利用する動きが広がっています。

「所有から利用へ」の消費スタイルの変化に合わせ、従来では考えられなかったようなサービスが次々に誕生。ユニリーバがカミソリの刃の定期購入サービス企業を10億ドルで買収するなど大企業も参入しています。その勢いはめざましく、サブスクリプション・エコノミーの売上高はS&P500企業の9倍もの勢いで成長。あらゆる業界に変革をもたらしつつあります。

「5年以内に私たちは何も買わなくなり、すべてをサブスクリプションという形で利用するだろう」――ティエン・ツォ(Zuora社CEO)

消費者にとっては便利で、企業にとっては継続的な収益をもたらすサブスクリプション。その成功のカギは、顧客との長期的関係です。モノを「売って終わり」ではなく、利用し続けてもらうため、「価値の育成」や「カスタマーサクセス」の観点から、従来とは異なるマーケティングに取り組まなければなりません。

本書は、サブスクリプションへのシフトという巨大潮流の本質を伝えるとともに、サブスクリプション型ビジネスをどのように活用・実践すべきかを示した入門書です。シリコンバレーの多くの先端企業と仕事をしてきたライターが、ユーザー目線と企業目線の両方を活かして、豊富な事例を交えながらわかりやすく語ります。


所有から利用へ、販売から関係づくりへ
Netflix、セールスフォース、Amazonプライム・・・
共有型経済とスマートデバイスの普及を背景に、あらゆる分野で
サブスクリプション(定額制、継続課金)へのシフトが進んでいる。
「モノが売れない時代」を迎える中、いま何をするべきか?
ビジネスの原則を変える大潮流の本質と実践指針がわかる!


近い将来、私たちは何も買わなくなる――?
ソフトウェア、食品、アパレル、
日用品、メディア、ヘルスケア・・・
あらゆるビジネスを変革する
新時代マーケティングの教科書。

PART 1 サブスクリプション・シフト
1.サブスクリプション・エコノミーの拡大
2.サブスクリプションへの移行
3.マーケティングへの影響
4.ファネル再考
5.価値の育成

PART 2 価値育成のための戦略
6.カスタマーローンチプランを作成する
7.早期の成功をめざす
8.顧客の習慣作りを助ける
9.トレーニングプログラムを提供する
10.顧客のストーリーを共有する
11.価値を数値化する
12.成功を祝う
13.コンテンツを通じて価値を創造する
14.コミュニティを作る
15.ファンとアドボケイトを育成する
16.アドバイスやインプットを求める
17.解約には快く応じる
18.自社のストーリーを共有する
19.ビジネスモデルに価値観を組み入れる
20.無料お試し利用者を育成する

PART 3 戦略の実践
21.価値育成のためのビジネスケース
22.価値の育成を開始する
23.組織的なサポート体制を作る
24.共通の課題とリスク
25.価値育成のための4つの基本的ルール
26.マーケティング機会
サブスクリプション型のビジネスモデルに対しての成功例や、どういう業界が向いているのか、また、どんな形で運用することが理想なのか?
今流行りだから、何でもサブスクリプションで提供する形ではなく、どんな業界、商品の特徴に基づいて、顧客との付き合い方が書かれていて、活用、実践が学べる本でした。
当たり前のこと言ってると感じる部分もありますが。基本を知っていくにはいい本だと思います!
 
(購入者:箕浦)